皆様 こんにちは。薬眞堂薬局です。薬眞堂薬局では40年以上の豊富な経験を持つ薬剤師がご相談を伺っております。
中医学漢方では陰陽の調和、気血津液・五臓六腑の円滑な機能の維持によって、恒常性が保たれ健康でいられると考えられています。それが崩れると体調も崩れ病気になる事もあります。
ですから中医学漢方において身体の状態の把握は重要なポイントです。不妊症・更年期障害・生理痛・生理不順など気血精の不足、また気血の巡りの悪い状態の事が多く、それには肝・腎・脾が深く関わります。腰痛・関節痛・坐骨神経痛も肝腎の衰えが元になっている事が多く、アトピー性皮膚炎は脾が関わっている事がよくあります。
このような中医漢方の見方に立ち、確かな弁証論治の力で 自然治癒力を高める身体作りをしていきませんか?
是非お気軽にご相談下さい。
食の話
食の話
食べるという事は命を保つ為に絶対必要な事です
私達の身体を構成している原子や分子は食べ物から得た原子や分子に1年で全て入れ替わるそうです
今の私の身体に1年前の原子や分子は1つも残っていない、つまり今ここにある身体はこれまでのこの1年間の食物からできているのです
そう考えるといかに食とは重要なものかという事が解ります
糖質・脂質・タンパク質は3代栄養素で
その他ビタミンやミネラルも必要です
中医学では薬食同源といい病気にならない為にも病気を良くする為にも食は重要と考えています
よく五味・五色を食べるといいますが五味五色は五臓と関係があるからです
彩りよく・色々な味を食べる事が五臓六腑を補う事になります
五味と五臓
中医学の五味は酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味の5つです(一般的な五味は辛味がなくて旨味があり辛味は味ではなく刺激になるそうです)
酸味は肝を養うが摂り過ぎると肝を傷つける
苦味は心を養うが摂りすぎると心が傷つく
甘味は脾を養うが摂りすぎると脾が傷つく
辛味は肺を養うが摂りすぎると肺が傷つく
鹹味は腎を養うがとりすぎると腎が傷つく
五臓は西洋医学のそれとは違いがあります
なにしろ紀元前から五臓六腑の考え方はありました
だから働きにつけられた名前といえます
肝は血を蔵す・疏泄を主るといい肝の異常や弱りは目や爪に現れます
心は血脈を主る・神を蔵すといい心の異常や弱りは舌に現れます
脾は運化を主る・統血を主るといい脾の異常や弱りは食欲や出血傾向などに現れます
肺は一身の気を主るといい肺の異常や弱りは息切れや皮膚や鼻に現れます
腎は生長・発育・生殖を主る 骨を主るといい腎の異常や弱りは成長や老化の状態に現れます
また臓腑の関係もあります
肝の腑は胆・心の腑は小腸・脾の腑は胃・肺の腑は大腸・腎の腑は膀胱なので五味は腑とも関係しています
また五色では 肝は青・心は赤・脾は黄色・肺は白・腎は黒です
例えば甘くて黄色いサツマイモは脾に良い食材ですし 白く辛味のある大根は肺に良い食材です
食事は温かい物をゆっくりよく噛んで・五味五色をそろえて摂るようにすると五臓六腑を養う事が出来ると思います