皆様 こんにちは。薬眞堂薬局です。薬眞堂薬局では40年以上の豊富な経験を持つ薬剤師がご相談を伺っております。
中医学漢方では陰陽の調和、気血津液・五臓六腑の円滑な機能の維持によって、恒常性が保たれ健康でいられると考えられています。それが崩れると体調も崩れ病気になる事もあります。
ですから中医学漢方において身体の状態の把握は重要なポイントです。不妊症・更年期障害・生理痛・生理不順など気血精の不足、また気血の巡りの悪い状態の事が多く、それには肝・腎・脾が深く関わります。腰痛・関節痛・坐骨神経痛も肝腎の衰えが元になっている事が多く、アトピー性皮膚炎は脾が関わっている事がよくあります。
このような中医漢方の見方に立ち、確かな弁証論治の力で 自然治癒力を高める身体作りをしていきませんか?
是非お気軽にご相談下さい。
春がそこまできています。
もうすぐ 春。でも 暦の上では2月4日が立春でした。その頃はまだまだ寒かったけど、日差しはつよくなって来ていて 木々の芽が硬く膨らみはじめました。漢方で春は五行の木(もく)の季です。また五臓では肝です。五臓の色体表を持っている方は見てくださいね。
冬に閉ざされた世界が春にはむくむくと起きだして華やかな季節を迎える準備を着々としています。陽気が外に少しづつ出て行こうとしています。陽気のエネルギーが木の芽を押し出し、枝をのばし、花の蕾を膨らせます。6日は啓蟄です。土の中に潜んでいた虫達も陽気を育てながらとうとう外界に顔を出し始めます。
人の体の陽気も動きだしています。肝は木です。木々が自由に枝を伸ばすように、私達も陽気を発散させましょう。春の息吹を楽しみ、身体や心を楽に自由にしましょう。
肝の疏泄機能を西洋医学に当てはめて考えてみましょう。どういった部分と身体の動きが関係しているでしょう?たとえば胃腸の蠕動運動は自律神経によって調節されています。それだけでなく目・唾液腺・気管支・心臓・血管その他多くの臓器が自律神経の調節をうけています。この自律神経の調節の働きは肝の疏泄機能と考える事ができます。また 生殖器系のホルモンの分泌なども疏泄の働きに考えられます。なにしろ身体の中のエネルギー的な部分は気の働きで、気の流れの調節は肝がやってるわけです。
しかし 肝の疏泄=自律神経ではありません。肝の疏泄の方がもっと大きくとらえています。また気持ちの『気』とのつながりも重要視しています。陽気を上手に発散できないと鬱滞してしまします。気鬱になります。昔から精神的に問題がでるのが「木の芽時」といわれています。
体内の伸びようとする陽気は押さえつけてはいけません。心と身体を自然と1つにして 春の生長を楽しみましょう。気は気持ちでもあるし エネルギーでもあります。この気の流れが鬱滞すると心にも身体にも影響がでます。
■肝は疏泄を主る・・・これは気の流れのコントロールつまり気持ちと身体を動かす力の調節機能という意味です。
■春はのんびりのびのび・・・うまくいかない時は逍遥丸、開気丸、抑肝眩悸散や気上散など疎肝や理気の漢方の助けをかりて調整しておきましょう。