皆様 こんにちは。薬眞堂薬局です。薬眞堂薬局では40年以上の豊富な経験を持つ薬剤師がご相談を伺っております。
中医学漢方では陰陽の調和、気血津液・五臓六腑の円滑な機能の維持によって、恒常性が保たれ健康でいられると考えられています。それが崩れると体調も崩れ病気になる事もあります。
ですから中医学漢方において身体の状態の把握は重要なポイントです。不妊症・更年期障害・生理痛・生理不順など気血精の不足、また気血の巡りの悪い状態の事が多く、それには肝・腎・脾が深く関わります。腰痛・関節痛・坐骨神経痛も肝腎の衰えが元になっている事が多く、アトピー性皮膚炎は脾が関わっている事がよくあります。
このような中医漢方の見方に立ち、確かな弁証論治の力で 自然治癒力を高める身体作りをしていきませんか?
是非お気軽にご相談下さい。
男性不妊
昨日は入間川病院 泌尿器科医長でいらっしゃる宮田和豊先生が『ED治療薬について』という演題で薬剤師会の為に講演してくださいました。期せずして今月の中医薬研究会も男性不妊について河野康文先生が講義してくださいました。宮田先生は生活習慣病や前立腺肥大などとの関係も含めて話されました。
特に動脈硬化はEDとのかかわりも強いとの事で やはり循環は重要だということを認識しました。投薬は皆さんがよくしっているバイアグラを中心にいくつかの薬剤や方法があります。また そういった薬剤がつかえない時に 患部にプロスタグランジンの注射をする方法もあるそうです。これは血管拡張作用があるものです。中医学ではホルモン的な物は精血と考えます。また陽気も機能・元気と関係しているので 補陽薬や益精血薬など 物質面から滋陰薬なども必要ですが、活血化オはもっと重要だと感じましした。
中医臨床に中国の中医男性科学の研究状況という題で特集された事があります。その中で6種類に分類しています。
1、肝気鬱結型
2、心腎不交型
3、陰虚火旺型
4、脾腎両虚型
5、下焦湿熱型
6、血脈瘀滞型
ストレスや神経質や不安感などこころや神経が絡んでいる場合1・2
体質的な虚弱がある場合3・4
身体に不要な物や不必要な状況がおこっている(邪)のある場合5・6
だいたいこういう状況があると「元気がでるようなもの」というふうに考える方が多いと思います。でも それが必要なのは3・4の場合です。男性不妊において精子の異常がある時は脾腎同補と弁証論治にる方剤を併用するように書いてあります。翟亜春医師は有効率の高い非常に良い成績をあげているそうです。
精液粘稠不液化症に曹開鏞医師は陰虚火旺として滋陰剤や清熱解毒剤・清虚熱などの働きの中薬を組み合わせた方剤で好成績をあげているとなっています。やはりこれも先ず身体や状況の把握から考察してこそだと思います。