骨粗鬆症と骨折

骨粗鬆症と骨折

骨粗鬆症と骨折は密接な関係があります
先日“今日の健康”を見ていたら整形外科の医師が「骨卒中」という衝撃的な言葉を使っていました
高齢者が背骨や足の付け根の骨折を繰り返すと寝たきりになりやすく死亡リスクも高まるといわれているそうです
骨粗鬆症で骨がもろくなっていると繰り返し骨折しやすくなります

骨がしっかりしていれば骨折しても治りも良いと思いますが骨がスカスカでは治りも悪くなります
内臓の病気によって骨密度が低下する時もありますが、一般的にはカルシウム不足やビタミンD不足 それに日光にあたらない事や運動しないので骨に負荷がかからないとかがあります
驚く事に日本人の98%がビタミンD不足だそうです
食事からの摂取が少ない事と紫外線を殆ど浴びていないという2点が主な原因だそうです
因みにシイタケやきくらげは天日干しするとビタミンDが増えるそうです
また乳製品や小魚などカルシウムもしっかりとって食事からの不足を補いましょう

骨を丈夫にするには負荷をかけるのがよくジャンプなど骨に直接刺激がいくのが良いそうですが散歩でもしっかり足をあげて歩く効果があると思います

中医学では骨粗鬆症についてどう考えるのでしょう
【腎は骨を主る、髄を生じ髄海に通じる】
つまり骨の弱りは腎の弱りといえます
五臓は相生相剋で関係しているので、腎以外の臓腑の影響を受け腎が弱る事もあります
しかし〈生長発育を主る〉腎は老化とも多いに関係しています
年をとれば程度の差はあっても誰もが腎虚になります

腎を補い筋肉や骨を強くするものに 鹿茸・鹿腎・杜仲・淫羊藿・巴戟天・桑寄生・

牛膝などあります
また熟地黄は「滋陰養血するだけでなく生精補髄生骨し、補益肝腎の要薬である」と中薬学に書かれています

腰痛・関節痛・下肢のしびれや痛みに使う独歩顆粒にも桑寄生や杜仲や牛膝が使われています

参馬補腎丸には鹿茸・鹿腎・杜仲・淫羊藿・熟地黄が使われています
養生食品の亀鹿仙に〈益腎強骨(中薬学より)〉の亀板・鹿角が使われています
老化防止や骨粗しょう症予防に漢方もお役立て下さい