不老長寿はいつの時代も人の願いだと思います。黄帝内経の上古天真論に百歳になるまで生き、しかも行動や精神が衰えずにいるにはどうしたらいいのか、その養生が書かれています。
中国の清の時代に皇帝への献上品の三宝といわれるものがありました。哈土蟆・紅景天・不老草です。時の皇帝も不老長寿をどんなにか望んでいた事が伺えます。その三つの宝の1つに紅景天があります。
『単味の補益剤の研究と応用』 広東省深圳中医院主任医師 邱静宇
『単味の補益剤の研究と応用』 広東省深圳中医院主任医師 邱静宇・・・これは2001年の3月の中医臨床の特集記事ですが、紅景天の事が載っています。紅景天はベンケイソウ科の多年草で高山の岩肌に生育し、扶正固本・理気養血・健脳益智・滋補強身の効があるそうです。
扶正固本とは正気(抵抗力のようもの)を扶助し身体の芯の守りを固めるというような意味合いで、本質の守りを固めるという事は腎精の充足とも関係しています。理気養血は気の巡りをよくし血を養うという事で肝血・肝気とも関係しています。しかも健脳益智、つまり脳を健やかにして智恵の力を益す効力もあるというのですから老化防止には随分優れた植物だと思います。
記事によると主要成分の紅景天サポニン・8種類の必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸・15種の必須元素・ビタミンA,C,D,E,B1,B2,B6など、その他抗老化活性を示すスーパーオキサイドディスムターゼ含んでいて栄養学的にも価値が高く、抗老化・抗酸欠・抗侵襲刺激・抗腫瘍・抗ウイルス・抗疲労・活血化瘀・免疫能の調節作用が証明されているとなっています。
紅景天はチベットの高山に生育するものでチベット医学で使われていたものですが、この植物は高山や北極地帯など過酷な自然環境で生育してる学名はRhdiola rosea L.,(ラジオラ・ロゼア)です。日本では「生き草」ロシアでは「黄金の根」と呼ばれています。この根の部分を切ると中心が赤っぽく、そのエキスは根なのにバラの花のお茶を飲んでるような味わいがあります。
気分が落ち込みやる気が出ない時に、また、勉強のお伴に・会議の前やここぞという時に、なんだかこの頃頭が働かないと思っている時もバラの香りのお茶をのんでスッキリするのも良いのではないでしょうか?はちみつやオリゴ糖を加えて甘くしても美味しく頂けます。おいしく飲みながら滋補強身できるんですからお得だと思いませんか?