私達の勉強会

2016-03-22

平成28年2月21日 中医学の勉強会

『きのこ類』中医学講師 何暁霞先生

パンダ⑤■霊芝『神農本草経』 軽身不老 延年神仙

■霊芝胞子
 赤霊芝の胞子を破壁したもの 
 赤霊芝1kgから1g 作用は75倍
 使用例 症状と経過(中医学による弁証)

■シベリア霊芝
 ロシアでの使用状況
 広島大学での研究について

平成28年2月25日 薬剤師会の勉強会 埼玉医科大学 国際医療センター 心臓内科 岩永史郎先生

心原性脳塞栓症の心エコー診断(左房内血栓を中心として)

・経食道心エコー検査は状態がよく見える
・脳梗塞の機序と梗塞サイズ…心原性はサイズが大きくなる傾向
・脳梗塞の病型による5年生存率…心原性は低い
・心蔵・大血管由来の脳塞栓症
 ①静脈系からの奇異性塞栓
 ②左心系からの塞栓
 ③胸部大動脈からの塞栓

①静脈系由来の奇異性塞栓症は若年性脳梗塞の原因の多くをしめる
 症例 画像で見る 頭部CTと経経壁心エコー検査
 奇異性塞栓症の成立条件 卵円孔開存や心房中隔欠損症・左右シャント・下肢・骨板静脈内の血栓

②左心系からの塞栓
 左房内血栓(心房細動または僧帽弁狭窄症)
 その他

 心血管疾患別にみた脳卒中発生頻度でみると、疾患の無い人に比べ心房細動は4.8倍、心不全は4.3倍と高い
 経胸壁心エコーの画像で見る
 *僧帽弁狭窄症
  弁膜症性心房細動 左房内血栓
  非弁膜性心房細動 左心耳内血栓
 *左心系からの塞栓 左室内血栓

③胸部大動脈からの塞栓
 心房細動における抗血栓療法
 抗血栓薬 出血リスクと効果

2016-03-22

平成27年12月20日 中医学の勉強会

『婦人病の中医学』中医学講師 劉伶先生

中医学講師 劉伶先生

◆劉伶先生には20年以上前に2年間中医診断学をご教授頂きました。

■早発閉経
 【古典からの考察】
  閉経「内経…血枯経閉(月経は血と関わりが深い)」
  腎気不足・肝腎虧損・気血虚弱・陰虚血燥・気滞血瘀・寒凝血瘀・痰湿阻滞

 【主な原因】
  先天不足・ストレス・医原性

 【中医学における弁証のポイント】
  心、肝、脾、腎

 【治則のポイント】
  疏肝 養血 寧心 滋腎 健脾 活血
  養肝血→充血海
  行気血→通血海
  補腎精→益天癸

■生理痛・子宮内膜症
 【古典からの考察】
  多くは虚で実は少ない
  瘀滞・寒凝・鬱火

 【中医学における分類】

虚証
   腎気不足┐
   気血虚弱│ 衝任不足・胞宮失養・不栄則痛
   陽虚宮寒┘

実証
   気滞血瘀┐
   経期産後│ 不通則痛
   寒凝血瘀│
   湿熱蘊結┘

 【治則のポイント】
  補虚去実
  急すれば標、緩すれば本を治す
  活血止痛・温陽利湿・止痙寧心

  ・周期と方剤
  ・西洋医学的所見
  ・古典に見る内膜症
  ・子宮内膜症の症例

■更年期障害
 【古典から考える】
  任脈虚、太衝脈衰少、天癸尽き、血の道は通じなくなる。
      本質は肝腎の衰え

 【治則のポイント】
  養血補腎・疏肝寧心

2015-11-30

平成27年11月15日 中医学の勉強会

『活血薬と健康法』中医学講師 劉文昭先生

 加齢による体力の低下に伴い心蔵の機能も低下します。(心肺機能の衰え)心蔵の機能が低下すると、例えば、

11/15 埼玉中医薬研究会勉強会 『活血薬と健康法』中医学講師 劉文昭先生冠状動脈の血流減少→動悸、脈拍の乱れ
心臓機能の低下により代償作用の自律神経中の交感神経興奮→汗出、脈拍が速い
周囲組織の血流量の不足→疲労感
脳の血流不足→眠い、眩暈
血液の検査結果→BNP上昇

 年齢が加わると心拍出量の低下が起こると云う事を覚えておきましょう。

歳をとったら健康維持に活血化瘀!

パンダ② (ひと言)心蔵の関係の方剤に丹参がよく使われています。

 中薬学に『丹参は苦・微寒 心肝二経の血分に入り、活血去瘀・涼血消腫・清心除煩に働く。瘀血痺阻心脈による狭心痛に川芎・紅花などと用いる。』

 以前、冠心二号方(狭心症の方剤)の開発にかかわった中医学の教授に「心蔵に関しては通が補になる」と述べていましたが、その通りだと感じます。

活血薬による症例検討

 ■心機能低下で浮腫の症例 
 ■心機能低下の眩暈の症例検討
 ■心機能低下の不整脈と汗出の症例検討で
 ■心筋梗塞で心不全の症例検討

 中医学で動脈硬化は瘀血です。(痰瘀互結の場合もあります。)
 
 ■頸動脈血栓の症例検討
 ■脳梗塞の症例検討

 認知症も瘀血が関係しています。
 
 ■認知症の症例検討

 中医学漢方では、健康予防、抗老化として、活血-補腎-健脾を常に補強することが大事な要素と考えます。

瘀血度をチェックしてみましょう!

 瘀血の三大症状は 痛む・しこる・黒ずむです。

■皮膚
 顔色がどす黒い・・・5点
 歯ぐきが暗赤色・・・5点
 皮膚が硬化しざらついている(さめ肌)・・・5点
 打撲によるうっ血がある・・・5点
 目の下にくまができる・・・3点
 シミ・ソバカスが多い・・・3点
 手のひらに紅斑がある・・・3点
 アザができやすい・・・2点

■頭・肩
 肩や首筋が凝る・・・3点
 手足が冷える・・・2点
 物忘れしやすい・・・2点
 頭痛・・・2点

■痛み
 関節痛がある・・・5点
 手足がしびれる・・・3点
 リウマチ・・・3点
 刺すような又はしめつけられる胸の痛みがある・・・5点

■舌
 裏側の静脈の怒張・・・5点
 色が暗紅色、暗淡紅または黒っぽい点や黒ずみがある・・・5点

■血管
 静脈瘤がある・・・3点

■月経
 経血の黒ずみや塊・・・5点
 月経痛・・・3点

■その他
 唇が紫っぽい・・・5点
 痔がある・・・2点
 タール状の黒便・・・3点
 内臓のポリープや腫瘍・・・5点

■瘀血の判定基準
 3~6点・・・瘀血傾向
 7~11点・・・瘀血
 12点以上・・・瘀血が進んでいる
 (日本中医薬研究会の瘀血の話 参照)

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