平成29年3月12日 中医学の勉強会
健康長寿と微小循環 中医学講師 劉 文昭先生
■中医学から診た自律神経失調症候群(Mind-body Science No.9)掲載 劉先生
上記の論文の内容について
自律神経失調症による不調に対して医学的生理化学的検査では異常が認められない為、西洋薬による改善が難しい。
一方自覚症状が重い人はかなりつらい状態にあっても理解されない事が多い。これに対し中医学が効果を発揮している。
中医学的にはウツ証に属する。『気血は通順であれば、万病生ぜず』とある。
思慮過度・激しい感情の変化・うつや怒り
→ 肝を損傷
暴飲暴食・不規則な食生活
→ 脾を損傷
↓
気の停滞
↓
肺・脾・腎・三焦の気化作用の失調
↓
痰湿・瘀血
つまり自律神経失調症に対し、気滞・痰湿・瘀血で捉えて治療を行う。
■冠元顆粒について
活血化瘀薬 + 理気薬の配合
■血瘀証について
診断の基準
1、舌質紫暗・瘀斑または瘀点・舌下静脈の拡張
2、固定痛
3、病理的腫塊
4、血管異常
5、うっ血
6、月経不順・月経痛・経血に塊がある
7、顔・唇・歯ぐき・目の周りが紫・黒・暗
8、不整脈
婦人病・皮膚病・痺証における診断
その他 微小循環障害・血流変性の異常・血小板凝集性増大・病理的異常など現代における検査技術により知りえた血管の閉塞なども血瘀証と考えられる。
*店頭における血瘀証の指標『色暗・腫塊・疼痛・・・痛む・しこる・黒ずむ』
*店頭において多くみられる血瘀証・・・赤血球増多症(多血症)・血小板増多症・高カルシウム血症
*認知症と血瘀症
*症例検討2例
≪薬局の店頭で血瘀証は多く見られます。、気滞血瘀・寒凝血瘀・血虚・気虚・陰虚・陽虚・外傷など原因は様々です。
血の巡りが悪いという程度から血栓まで瘀血の程度も様々です。血瘀の場所、程度により方剤を変えたり、
原因も考慮しながらやっています。≫
平成29年3月 薬剤師会勉強会
幼児期の子供の特性~子育ての宝さがし~ 武蔵野短期大学付属幼稚園園長 酒井 幸子先生
乳幼児期
0~2歳 感覚的・運動的 施設:入園前、家庭
幼児期
3~5歳 直接的・身体的 施設:幼稚園・保育園・子供園・・・聴覚言語の発達
6~8歳 論理的 施設:小学校・・・視覚言語へ展開
幼児教育・保育・・・乳幼児期の特性や発達を考慮し、遊びや環境を重視し保護、育成すること
特性:依存から自立に向かう
発達:
①自然に成長していく力
②周囲の環境に能動的に働きかけようとする力
施設と制度
幼稚園 幼稚園教諭 小学校からの教育の基礎
保育所 保育士 保護者の委託により保育
幼保連携認定子供園 幼稚園教諭+保育士の両資格
教育+保育+子育て支援(平成27年4月発足の新制度)
薬剤師のできる事(求められれる事)
環境の工夫
情報の提供(子育て支援情報など)
*薬局において困った事など 質疑応答
≪漢方薬局には子育ての悩みをもつ親御さんも多くいらっしゃいます。特性を知った上で個々の理解と寄り添い向かわす
という事が大切だと感じました。≫