ご挨拶

薬眞堂薬局 小手指店店内 皆様 こんにちは。薬眞堂薬局です。薬眞堂薬局では30年以上の豊富な経験を持つ薬剤師がご相談を伺っております。

 中医学漢方では陰陽の調和、気血津液・五臓六腑の円滑な機能の維持によって、恒常性が保たれ健康でいられると考えられています。それが崩れると体調も崩れ病気になる事もあります。

 ですから中医学漢方において身体の状態の把握は重要なポイントです。不妊症・更年期障害・生理痛・生理不順など気血精の不足、また気血の巡りの悪い状態の事が多く、それには肝・腎・脾が深く関わります。腰痛・関節痛・坐骨神経痛も肝腎の衰えが元になっている事が多く、アトピー性皮膚炎は脾が関わっている事がよくあります。

 このような中医漢方の見方に立ち、確かな弁証論治の力で 自然治癒力を高める身体作りをしていきませんか?

 是非お気軽にご相談下さい。

薬眞堂薬局からのお知らせ!

■お知らせ
9月12日と19日は開店時間が遅くなります
12日 狭山台店 12時開店
    小手指店 12時半開店
13日 狭山台店 13時開店
    小手指店 13時半開店
9月18日(敬老の日)・9月23日(秋分の日)はお休みです
■狭山台店はしばらくの間木曜日もお休みです

□この花はツリガネニンジンだと思いますが、中央公園で撮りました
中薬学によると南沙参といって清熱袪痰に使われるそうです

□慢性的な脱水状態
先日テレビで“今年のように長引く暑さにより秋口になっても身体が慢性的な脱水状態になっている事が多い”といっていました
秋に向けて潤い不足を解消しておきましょう
この時期美味しい梨は潤肺の果物で、その皮は桑杏湯という漢方薬にも使われています
山芋や長芋は肺を潤すだけでなく胃腸にもよく身体に力をつける食べ物ですので味噌汁やスープに入れて毎日摂ると良いです
夏バテ気味の時は気津を補う麦味参顆粒を咽の乾燥や空咳があり足腰や体力の弱りを感じる時は八仙丸を空咳でせき込む時は麦門冬湯を使ってください

       

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子宝相談

中医学漢方で身体づくりしましょう。

元気な赤ちゃん 中医学漢方で身体作りするならば、中医学漢方の理論が大切です。何故なら、薬効で使うのでなく、身体のバランスのひずみを少しでも改善する為のアプローチだからです。

 

 

二七にして天癸至り、任脈通じ、太衝の脈盛んにして、月事時を以って下る。故に子有り。

 月事時を以ってくだるとは月経がはじまるという意味です。腎は生長・発育・生殖を主るといって、人の発育は腎気の充実を関係しています。二七(14歳)くらいになると腎気は益々盛んになって天癸(生殖機能の成熟を促す物質で腎気と密接な関係がある)至りる。

 そして衝任の二脈に通じて子供できるようになります。これは脾・肝・腎と血海(胞宮)をつないでいます。ですから生殖機能において腎は重要ですが、肝・脾も重要です。ただし五臓は相生相克で関係している事も忘れてはいけません。また督脈・帯脈も胞宮の正常な生理機能の保持に大切です。

月経周期に合わせて漢方を考える。

妊娠中 基礎体温をみると女性の身体には周期がある事がわかります。ちょうど夜と昼が繰り返しくるように、低温期と高温期が繰り替えされます。低温期は陰 高温期は陽の時期にあたります。

 また月経期は陽が極まって陰に転化、排卵期は陰が極まって陽に転化するという動きのある時期です。この考えに合わせて漢方や漢方食品を運用していきます。

痰湿瘀血が正常な営みを邪魔している。

 痰湿や瘀血は経絡や血脈の気血の流れを阻害するものです。これらは病理副産物ですが、なぜこの状態になったかを考えて 解消する必要があります。

寒と熱

 胞宮をとりまく環境は冷えも熱もよくありません。冷えて血行がわるくなれば瘀血のもとですし、熱は気や精血の消耗につながります。熱はストレスと関係した肝鬱化火や陰虚による虚熱、また 血熱や心肝火旺などいろいろな状態が考えられます。

 自分の状態を知って身体づくりしましょう。

長引く咳と胃

近年、長引く咳の中には胃食道逆流症によるものがあると言われています胃酸が胃の近くの食道を刺激すると迷走神経が刺激され咳になるそうです

中医学では紀元前から胃と肺は関係が言われてきています
『天気は肺に通じる・地気はのどに通じる』(素問)
天気は大気から呼吸によって受け取るものの事で咽喉を伝わり肺に入り、地気とは大地から受け取る水穀の事で咽喉を通って胃に入ります
肺と胃は横隔膜を隔ててお隣どうしです
更に肺の経絡はお腹の辺りから出て大腸を通り上に昇って胃の上口から横隔膜を通り肺に達するといい経絡でもつながっています

肺の生理機能に宣発と粛降があります
宣発の働きの1つは体内の濁気の排泄(呼吸の呼によって排泄しています)で、粛降の働きの1つが自然界の清気の吸入です
これらの働きが失調すると咳や息苦しい・鼻づまりなどの症状がでてきます

この肺の上下運動は脾胃の影響をうけます
脾は昇清を主る・胃は降濁を主る・・・といい飲食によって得た水穀の精微は脾の昇清機能により肺に送られます
また胃は飲食物を下に送っていくので、胃のベクトルは下に向いています
肺の粛降(吸入する力)は胃の影響を受けています
胃の働きが失調し、胃気が上逆すればゲップや胃酸の逆流がおこります
つまり胃食道逆流症になります

方剤学を見てみると胃腸症状と咳の両方治すとなっている方剤が見られます
例えば 六君子湯です
何故咳嗽が起こるかを以下のように書いています
・・・脾運不足により水湿が停滞して痰湿を形成し「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」で肺に影響が及ぶと慢性咳嗽・喘鳴・多痰など痰湿阻肺の症候が生じる
又 麦門冬湯は肺陰不足の咳嗽にも胃陰不足の嘔吐にも使います
この場合は 胃陰が不足して胃気が和降できず上逆すると嘔吐をともなう。胃陰虚で虚火が肺陰を傷灼すると肺陰も不足して肺気が上逆するので咳込んで・・・痰が切れにくく粘稠である

肺と胃は密接に関係しているので胃の働きをスムーズにしておく事は良い事です
咳が長引いている人は暴飲暴食をさけ食生活のリズムも整え 晶三仙も利用するとよいです